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日本語の修飾語


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2021-6-28(月)

日本語の修飾語について、私が最近になって気づいたことです。

人によっては、当たり前のことかもしれません。

さっそく、こんな問題があるとします。

() の中から、正しいものを選びましょう。

“(大きい/大きな/大きく) 声を出す。”

まあ、すべて正解なんですよね。

実際に発音してみると、どれも違和感のないことがわかります。

これだけではつまらないので、もう少しソレっぽく考えてみましょう。

まず、さっきの3つを品詞の種類と活用形で分類します。

品詞とは、名詞や動詞や形容詞とか、活用形は、終止形,連体形とかいうやつです。

  • 大きい→形容詞・連体形
  • 大きな→形容動詞・連体形
  • 大きく→形容詞・連用形

最近は、形容詞を “イ形容詞”、形容動詞を “ナ形容詞” ともいうようです。それぞれ、連体形が “イ” で終わるか、“ナ” で終わるかで分けています。

で、さっきの3つが、それぞれ何を修飾しているかというと。

  • 大きい→声
  • 大きな→声
  • 大きく→出す

……となります。

“声” は名詞 (体言) なので連体形に、“出す” は動詞 (用言) なので連用形に修飾されるのです。

ここで、語順を入れ替えてみます。入れ替えの前後で文章の意味が変わらないのも、日本語の特徴です。

  • 大きい声を出す。/(✕)声を大きい出す。
  • 大きな声を出す。/(✕)声を大きな出す。
  • 大きく声を出す。/声を大きく出す。

日本語には、“前置修飾” という特徴があり、かならず、修飾語が被修飾語の前にきます。

例えば、“キモい顔” を “顔キモい” とすることはできません。(“顔キモい” も通用はしますが、“顔がキモい。” という文章の省略形なのです)

というわけで、“声” のあとに、“大きい” や “大きな” は置けないことがわかります。

また、“大きい,大きな,大きく” をすべて使って……

  • 大きい大きな声を大きく出す。
  • 大きな大きい声を大きく出す。

こんな、くどい表現もできます。

ただし、“大きく大きい/大きく大きな” とすると、“大きく” が 直後の “大きい/大きな” を修飾するので、少し意味が変わってしまいます。

さて、あまり使わない表現ですが、“大いなる” と “大いに” もありますよね。

これらも、つけてみましょう。(ムリヤリ)

  • 大いなる声を出す。/(✕)声を大いなる出す。
  • 大いに声を出す。/声を大いに出す。

なんかビミョーですが、こうなるようです。

日本語って奥が深いですね。

“正しい日本語を使う”

“日本語を正しく使う”

これらの表現って、文法的には間違っていないのですが、なんとなく違和感があるのですよね。

閲覧ありがとうございました。

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プロフィール

しゅう

Author:しゅう
1991年北海道三笠市生まれ。プロフィール

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