コロナ前後と働き方
- 2020/05/31
- 23:53
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2020-5-31(日)
5月も今日で終わりです。
さて、新型コロナウィルスの流行前と後を表す “コロナ前・コロナ後” という単語が市民権を得ていますね。
3月半ばに『コロナ後に景気回復』という記事を書いた私には、先見の明があるのでしょうか。
それは冗談として、コロナ後は、コロナ前の生活には戻れないともいわれています。
ですが、戻らなくて結構だと私は思います。
コロナ前は、いつでも仕事に追われ,そもそも必要のない仕事を一生懸命にやらされながらノルマと納期厳守,毎日の不要不急の通勤に,無駄に長時間労働。
そんな、コロナ前をストレートな言葉で表すと、“クソみたいな時代” でした。
ですから、クソみたいなコロナ前に戻る必要なんてクソほどにもありません。
では、具体的に何が変わると良いのでしょうか。
それは、“労働に対する見え方” だと、私は思います。
1980年代以前は、日曜日のみ休みという職場が多かったようです。
例えば、『クレヨンしんちゃん』(1990年) に登場する、しんちゃんの父、野原ひろしの口癖は「日曜日くらいゆっくり寝かせてくれよ」です。
実際、“完全週休2日制” が一般化したのは、1990年代初頭の官公庁だといわれており、いわゆる “ゆとり教育” の時代からなのです。
ここで、“労働に対する見え方” も変化しました。
例えば、80年代以前に、20代くらいの人が、土曜日にふらついていたら、その人はプータロー扱いされたでしょう。
90年代以降なら、ふつうに休みの日です。
次に変わったのが、“非正規労働者の増加” によるものです。
労働者派遣法が施行された1986年以降、この法律は徐々に緩和され、1999年には業種規制が撤廃されました。
これにより、派遣労働者が増え、それ以外の非正規労働者 (アルバイト,パートタイマー,契約社員など) と合わせ、2010年代後半では、およそ4割の労働者が非正規雇用となりました。
ここでも、“労働に対する見え方” が変わりました。
ずばり、シフト制です。
“サラリーマンは土日だけが休み” から、“平日が休みの人もいる” に変化したのです。
つまり、平日の昼間っから飲んだくれて、街をぶらぶらとほっつき歩いていても、プータロー扱いはされなくなりました。
もうお解りでしょう。
コロナ後の変化とは、“自宅勤務” です。
今までは、一定の時間になったらぞろぞろと通勤ラッシュが始まり、昼間には住宅街の人口が減っていました。
しかし、今回のコロナは、通勤が必要な職種とそうではない職種の選択を迫ってくれたわけです。
某ラジオパーソナリティの言葉です。
「僕たちも、局に通勤するのが当たり前だと思っていたけど、マイクさえあれば家からでも放送できるんだね」
とくに、IT関連は、今まで以上に自宅勤務が増えると思います。
これが一般的になると、「あそこの息子さん。家から出ないけど、ニートなのかな」なんて思われないのです。
長くなりましたのでまとめます。
- 1980年代以前:日曜日以外にいるのはプータロー
- 1990年〜:土曜日が休みの人もいる
- 2000年〜:平日が休みの人もいる
- 2020年〜:自宅勤務の人もいる
ぜひ、通勤しない人が増えてほしいです。(セミリタイア後の私が目立たなくなるので)
閲覧ありがとうございました。
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